WineHQのEvernoteの項目にはある程度動くと書かれているので,前から試してみたいと思っていましたので,今回やってみました.結論から言うと,日本語表示・入力共に可能ですが,速度が実用的ではないです.今動かしているマシンはCore 2 Duo E8500+4GB memoryですが,動作がもっさりしています.
まず,最新のWineをインストールします.WineHQにはUbuntu8.10用のapt lineが用意されていますので,/etc/apt/sources.listに以下の行を追加します.
deb http://wine.budgetdedicated.com/apt intrepid main
次に,aptのための公開鍵を取得し,Synaptic Package Managerの認証/AuthenticationからImportします.その後にwineをインストールすればOKです.wineのバージョンは1.1.13~winehq0~ubuntu~8.10-0ubuntu1でした.
この状態でEvernoteのWindows用インストーラをダウンロードし,ダウンロードしたディレクトリで$ wine Everenoteとコマンド打つと,インストールが始まります.特別な要求がなければデフォルト設定で大丈夫です.インストール終了後,$ wine “C:\Program Files\Evernote\Evernote3\Evernote”と入力することで起動できます.
しかしこの状態では日本語が表示できません.そこでWineLocaleをインストールします.詳しい説明はHOWTO: CJK in Wine (Chinese, Japanese & Korean) - Ubuntu Forumsに書かれていますが,既に日本語環境が設定されている場合はwinelocaleの設定だけ行えば使えます.まず,winelocaleよりwineloc-0.41.tar.gzを取得し,インストールします.
$ wget http://www.cinnamonpirate.com/pub/software/sh/wineloc-0.41.tar.gz
$ tar xvzf wineloc-0.41.tar.gz
$ cd wineloc-0.41
$ ./install
デフォルトの設定でEvernoteをインストールした場合,その実行ファイルはHOMEディレクトリの.wineの中にインストールされているはずです.そのため,以下のようなコマンドを入力することで,日本語表示可能なEvernoteが起動できます./home/userの部分を環境に合わせて変更してください./p>
$ wineloc -l ja_JP -f common /home/user/.wine/drive_c/Program Files/Evernote/Evernote3/Evernote.exe
日本語入力に関しては,SCIMを使っている限りでは何も設定なしで使えました.これはXIMなどの場合は問題になるかもしれません
また,winelocの作者が最近Google Codeにソースを移して開発を再開しているのですが,何故か日本語の設定が削られていたので動きませんでした.問題がわかればコミットしようと思います.