Unix的小ネタも時々書いていこうと思います.
Sambaによるファイル共有は,Windowsクライアントが多い環境ではよく行われていると思うのですが,セキュリティ上接続が許可されているネットワークは限定されています.もし外部からも扱いたい場合は,VPNではなくても,SSH Portforwardingで手軽にできます.しかし,Windowsクライアントは既に139番ポートを使っているので,そのままでは転送できません.そこでループバックデバイスを使い,そのポートとサーバ側のポートを繋ぐことで使えるようになります.Windowsには標準でMicrosoft Loopback Adapterというループバックデバイスがありますので,以下の手順で設定をします.
- ハードウェアの追加でMicrosoft Loopback Adapterを追加
- Microsoft Loopback AdapterにIP: 169.254.xxx.1, Netmask: 255.255.0.0を設定
- PortForwarderやPuTTYなどで169.254.xxx.1の139番ポートを転送するように設定
詳細は以下のページが参考になります.
- SSH のポート転送を用いて Samba にアクセスする
- Samba over SSH